グループホーム訪問(2000.09.02)

 

 

グループホームとは孤児や障害者などが援助を受けながら共同生活を営む施設です。特に,少人数の知的障害者や精神障害者が就労しつつ,日常生活の援助を受けて共同で生活する施設をいいます。家庭的な雰囲気の中で、入居者のペースで生活することができることが大きな特徴です。最近では、痴呆性老人のグループホームが注目されています。

  今回見学させていただいたグループホーム、柿の木坂サンハウスは、地域の中での自立生活を送ることを目指す精神障害者のためのグループホームです。期間3年と限られた通過型の施設であることが、大きな特徴です。入居者は現在5名で、平均年齢は50歳ぐらいだということでした。思ったよりも年齢層が高かったので驚きました。就労している(見込み含める)ことが入居条件に含まれていますが、作業所に通うといった程度のものです。入居者の方は病院に通院したり、デイサービスに通うなどして生活されているようです。生活パターンが不規則で、昼夜逆転してしまっている方が多いそうですが、夕方には交流室に顔を出しにいらしたりするということでした。

  自立生活ができるようになる、ということが最終的な目標なので、入居者の生活には入居者自身の自主性を尊重し、できる限り介入しません。原則として自炊ですし、外出は自由です。自分のことは自分でやるという責任や自己管理の方法を身につけてもらうためです。介入はできるだけしないということなので、入居者が危機的な状況になってしまった場合、そのSOS信号がスタッフに伝わりにくいということがあります。スタッフは、普段の声かけや、相談に応じたりすることはもちろん、月に数回夕食会や、入居者同士の交流をかねたミーティングなどを行うことで、入居者の様子を把握できるように努めています。

  見学させていただいたその日、状態の良い入居者の方のお部屋を見せていただきました。建物自体普通のアパートと同じ構造になっているので、交流室が無かったらどう見ても一人暮らし専用のアパートです。お部屋の中は簡単な台所に、バス、トイレ付き、エアコンもついていて、全く普通のアパートです。そのお部屋を見せていただいた方は、部屋にエアコンがついていることが良い、とおっしゃっていました。入居者は、家具を持ち込んで自分の好きなように生活することができます。ただし、自己管理、自己責任の元でです。原則として、スタッフが掃除、洗濯をしてくれるわけではありません。

  スタッフの勤務時間は20時までで、夜間はいません。今までに夜間、大声や歌声、笑い声等で、近所から苦情があったそうですが、こちらのグループホームは以前は、精神障害者の女性が住んでいらした所(現在も入居者の一人として生活されています。)なので、特に周囲からの反対はなかったということでした。設立されてからまだ3年程度で、退去者はまだいないそうです。退去された後でもいつでも相談に乗ったりすることができるように、退去後の対応も考えているそうです。

  スタッフの方に、精神障害者の方が一人で自立生活していくためのコツは何ですか?と質問したところ、薬の服用が何よりも大事ということでした。入居する前にそれぞれの利用者に買ってもらっているという、薬を入れるケースを見せていただきました。精神障害者が、病院などの施設から地域で生活することができるようになった要因の一つとして、精神障害に対する理解の変化、それに伴う法律の改正のほかに、薬の進歩があります。薬を服薬し、安定した状態の中で生活していけることが、自己選択できる、自己責任がある→自己決定できる→自己実現へとつながるかぎとなるのです。

  今回スタッフの方にお話を伺って一番印象に残ったことは、精神障害に対する理解、グループホームに関する知識が、深まってほしい、もっと多くの人に知ってもらいたいということでした。これは精神障害に限らず、あらゆる問題に共通することだと思います。周囲の人の理解が無いと、地域の中で快適に生活していけませんよね。近年の犯罪や、マスコミによる報道に惑わされない正しい知識、理解を持つことが大事だと思いました。

                                               (^_^)

                                      by         おーにた

                       

 

〜ボランティア募集について〜(^人^)

グループホーム柿の木坂サンハウスでは、ボランティアを募集しています。

土日で,パソコンで経理ができる方。夕食作りをしてほしいので,料理の得意な方。長期にできる方(はじめにやってみて,それから決めるというのは良いということ。利用者との関係があるので,長期にできる方が良い。1年以上)。交通費は区外からでも支給します。

                   質問、その他は梅原か、大仁田までお願いします。

 

※写真を追加する予定です。